日の丸三兄弟

画像の説明 9月6日から8日、安倍首相がスリランカとバングラデッシュを訪問されました。

普段、あまりマスコミに登場しませんが実はバングラデッシュは大変な親日国です。今年の5月27日、バングラデッシュのシェイク・ハシナ首相が来日して早稲田大学で講演しました。

その時、ハシナ首相は驚くべきエピソードを語りました。首相はバングラデッシュの初代大統領、ムジブル・ラーマンの娘さんです。バングラデッシュが国旗を制定したのは昭和47年(1972年)ですが、その時、なんと! 日の丸を真似て国旗を作ったそうです。

その理由をハシナ首相は「父は日本に魅せられていたので、日の丸のデザインを取り入れました」と語りました。バングラデッシュの国旗は地が緑で、中の丸が赤です。緑は豊かな自然を表し、赤は独立のために流された血を表現しているそうです。首相は「農業国だった日本が工業国に発展したように、バングラデッシュも将来は工業国になるべきだ」と言ったそうです。今回の安倍首相の訪問ではおそらく日本の援助が具体的に話し合われたことでしょう。

実はもう一つ、日の丸の美しさに魅せられて自国の国旗を日の丸に似せて作った国があるのです。どこの国だか分かりますか? 南太平洋のいくつかの島からなる国、パラオ共和国です。

パラオの国旗は地が青で中の丸が黄色です。黄色い丸は月を表し、青は海を意味しているそうです。月は太陽が出ないと輝くことができません。月は太陽によって支えられています。パラオの人たちが考える太陽というのは・・・実は日本のことなのです!

パラオは16世紀にスペイン領となり、そのあとドイツ領となり、第一次世界大戦に勝った日本がドイツから委譲されて約30年間、パラオを統治しました。パラオの中にペリュリュー島という島があります。大東亜戦争の時、ここには東洋最大といわれるわが日本軍の飛行場がありました。

ペリュリュー島はフィリピンに近いので、フィリピンを奪いたいアメリカにとってはまずペリュリュー島を奪わなければなりません。アメリカ太平洋艦隊を指揮するニミッツ提督は大艦隊をペリュリュー島に向かわせました。

ペリュリュー島の住民は日本の教育を受け、日本人としての自覚を持つようになっていました。「自分たちも日本軍と一緒に戦わせてほしい」という住民の申し出に対して中川州男隊長は「帝国軍人がおまえたち土人と一緒に戦えるか!」と叫び、その答えに島民はショックを受けたそうです。

アメリカ軍の爆撃の中、中川隊長は何とか島民をパラオ本島に避難させました。米軍の総兵力4万2千に対してわが軍はたったの1万2千の兵力しかありませんでした。兵力の差は圧倒的です。それでもなんと! 奇跡的に73日間を持ちこたえました。日本軍は玉砕しましたが島民の被害はありませんでした。

昭和55年(1980年)、独立して国旗を決めようとデザインを募集した時、多くの応募作品の中から日の丸に似たデザインが選ばれたのは日本軍に対する島民の感謝の表れなのです。パラオ国旗の真ん中の丸が少し左に寄っているのが分かりますか? これは「丸が真ん中にあるのでは、日本に対しておそれ多いから」だそうです。パラオ人の謙虚さが分かりますよね~

私はパラオとバングラデッシュとはこれから兄弟付き合いをしたら良いのではないか、と思います。少し距離は離れていますが、心は近いからです。来年、天皇陛下がパラオを訪問されるとのこと、きっと大歓迎を受けるでしょうね

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