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2014.08.26
カテゴリ:ブログ
地球規模の課題
2001年の米中枢同時テロから来月11日で13年となる。
テロの3年後、今から10年前の時点で、イスラム過激派のテロ組織は18カ国に21組織が存在していた。それが増殖して今や、41組織に膨れあがり、24カ国で猛威を振るっている。
米軍情報機関の幹部は「テロ組織の能力と技術が向上し、脅威は飛躍的に増大している」と警鐘を鳴らす。その筆頭が「イスラム国」であろう。
イラクでオバマ米大統領が、イスラム国への空爆に踏み切ったことは正しい。斬首や拷問、女性への暴行…。筆舌に尽くしがたい悪行は、まさに「邪悪」(ケリー国務長官)としか言いようがない。
こうしたテロ組織に対しては、「対症療法」ではなく、できる限りの「根治治療」が望まれる。そのことをオバマ政権も長期的な戦略目標に据えようと模索し始めたようだ。イスラム国の打倒は、モザイクの中東地域はもとより、国際社会の協力と連携なしには成し得ない。こうしたメッセージを、政権もこのところ強く発信している。
米国内の諸情勢を勘案すれば、米国だけを矢面に立たせるのは酷というものだろう。
そんなことよりも、「テロとの戦い」は地球規模の課題であり、国際社会が結束して根絶しなければならない。