[人民日報「鐘声」国際論評]

夏祭り 「日本の朝日新聞はこのほど、日本軍が済州島で女性を暴力で強制連行し、慰安婦にしたことを証明した1991~1992年の一連の記事の取り消しを発表した。この声明に、日本の右翼メディアは歓呼の声に包まれた。(人民日報「鐘声」国際論評)

朝日新聞による記事の取り消しという行為は、安倍晋三氏の指導下で激化し続ける日本の右傾化の産物だ。今回の件によって国際社会は、日本が右傾化の道に沿って一歩一歩滑り落ち、暗黒国家へと変りつつあることも目の当たりにした>

「ウソも100回言えば本当になる」--。中国政府の国際宣伝戦はこの精神でしぶとく、粘り強く展開していると言われるが、上記はその好例と言える。

中国通の宮崎氏はこう評している。

<暗黒国家である中国が自ら、日本の民主国家を「暗黒」というのは凄まじいデフォルメの比喩である。ましてや日本が「右傾化」していると軍国主義国家が非難するのも笑止千万である>

人民日報は蛙の面にションベン、何を言われようと平気である。同紙は続けてこう書いている。

<しばらくの間というもの、日本のマスメディアが人類公認の正しい道理と正義に挑戦する茶番がひっきりなしに起きている。同時に事実を捏造し、企てをもって中国と他国との関係に水を差す中国関連報道もことのほか目に余る>

「事実を捏造」し、日本と他国の関係に水を差す「目に余る」報道を企てをもってしているのは中国のマスコミではないか!?

そう日本人が思うことなどお構いなし、なのである。

日本の正直で謙虚で、「吾日に我が身を三省する」ことを信条とする親中派はこうして戦前から中国人に騙され続けてきた。

宮崎氏は同日のメルマガで書評した渡辺望著『日本を翻弄した中国人、中国に騙された日本人』(ビジネス社)によると、日本で今も声望著しい孫文こそ日本人を騙して資金を貢がせる「振り込め詐欺」のプロだった。宮崎氏の書評はこう記している。

<孫文は日本に何回もやってきて、篤志家や大陸浪人や炭鉱財閥、はては浪漫派からたっぷりと政治資金をあつめたが、殆どを遊興費に使い、残りかすを革命運動に回した。このため孫文の身内の評判もすこぶる悪かった>

孫文の日本亡命時代に側室までふたり提供し、ボディガードもやってあげて身代をつぶした宮崎滔天は振り込め詐欺に引っかかった筆頭。ただ、孫文がインチキだと見抜いた具眼の士もいて、内田良平はさっと距離を置き、北一輝は最初から冷ややかに見ていたという。

宮崎氏によると、その孫文の詭弁と日本をいかに騙すかのノウハウを見ていたのが蒋介石だった。

<蒋介石は日本への留学経験もあり、日本人のどこをくすぐれば琴線に触れるかをよく心得ていた。「以徳報恩」などと、よくまぁ、でっちあげたものだ>

こう見て行くと、彼らにしてみれば、20年以上も慰安婦報道の捏造に頬かむりしながら、度重なる批判に抗しきれずに、先ごろ誤報と捏造を認めた朝日新聞などカワイイものである。親中派の朝日新聞の幹部もそこまで中国を見習うことはできなかったと言うべきか。

要するに、朝日は日本人なのだった。「ダメだな、あいつらは」と中国の要人は今頃、朝日の幹部を軽蔑しているかも知れない。

「朝日新聞の修正記事に中国は焦燥し、悪罵を投げつけてきた」と宮崎氏は論評しているが、軽蔑の裏に自らの宣伝戦が奏功しない苛立ちがあると考えられる。

小中華の韓国も同様だろう。

だからこそ、朝日は全面的に罪を認めるまで、一切妥協してはならない。水に落ちた犬は徹底的に叩く。これ、温情ある日本人ではなく、冷酷な中国人の発想なのだが、中韓、それにつながる朝日的マスメデイァに対しては、敵の論理で対抗するしかないのである。 

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