メールの中身は見られているのか?

画像の説明 Gmailがエシュロン化!?? 議論巻き起こした事件!

テキサス州ヒューストン在住の41歳の男が、児童ポルノ画像を送付したとして逮捕された。アメリカは児童のポルノには、厳格に対処していることで知られているため、その一端かと思いきや、今回の件では、"発覚した経緯"が問題となり、騒動に発展しているようだ。

報道によれば、逮捕されたのはテキサス州ヒューストン在住の41歳男性。彼は、露出度の高い女児の画像をGmailにて送付したところ、Gmailのシステムがこの画像を発見し、The National Center for Missing & Exploited Children(全米行方不明/被搾取児童センター)へと情報提供を行い、逮捕されたという。
 
つまり、この件ではGmailが顧客のプライバシーを省みることなく、メールの内容を検閲していた可能性があると問題視されているのだ。

だが、Gmailを運営するGoogleによれば、利用者の行動を記録や追跡、監視しているのではなく、違法なコンテンツのみを発見する技術を用いているそうだ。この技術を使えば、児童性的虐待など、児童ポルノに当該する画像のみを見つけることが出来るという。

Googleは、約7年前より、このような画像にひとつずつデジタル指紋を割り振っていたため、その画像を送付したかどうかを識別できると話す。だが、メールの内容には同システムは使っておらず、仮に犯行計画が書かれているメールがあったとしても、そこには適用されないとしている。

アメリカでは、ネット上のサービスを提供する企業に対し、児童ポルノに該当するであろう画像を発見した際には通報することが義務付けられている。だが、これはあくまで発見した際の通報の義務であり、自ら探し出すようなことまでは求められていない。そのため、今回の件に関しては『行き過ぎた行為である』という批判の声が上がるのも最もだろう。

今回は、犯罪者逮捕に一役買ったGoogleの知られざるシステム。一見すれば、幼児たちを性犯罪者から守るためのものとして考えられるが、同時に書かれた内容は把握できないものの、メール自体はスキャンしていることが明白となった。今は正義の名のもと、児童ポルノを発見するために使われているが、時代が変わればこのシステムが、アメリカが構築したと言われる傍受システム「エシュロン」のように使われることもあり得るかもしれない。

エシュロンは全世界対応していると言われており、Gmailのユーザーのみと比べると規模が違いすぎるという意見もあるだろう。

だが、Gmailはリリース当初からユーザー数を増やし続け、現在利用者は4億5千万人を数える世界最大のメールサービスへと成長を遂げている。今後もその数は増えることが予想される。いずれは、メールでちょっとキワドイ冗談を書いただけで、逮捕されてしまうおっかない未来も訪れる可能性も、あながち捨てきれない。

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