飛び交う臆測

朝顔2 セウォル号会長に何が…

飛び交う臆測、背景に捜査当局への不信・批判

韓国で沈没した旅客船セウォル号の運航会社会長、兪炳彦(ユ・ピョンオン)容疑者が変死体で発見されたことをめぐり、他殺説、別人説などさまざまな臆測が飛び交っている。発見から40日経過するまで、本人と確認できなかった捜査当局への不信・批判の高まりが背景にある。

当局は兪容疑者の潜伏先とみられる別荘を5月末に強制捜査。6月12日には約2キロ離れた畑で、変死体を発見した。当局は腐敗の進み具合から、別人と判断したが、その後、DNAと指紋が一致。22日、兪容疑者の遺体であると発表した。

しかし白骨化の早さや、発見現場近くに、兪容疑者が飲まないような安い焼酎の瓶が残されていたことなどから“別人説”が再浮上。「ホームレスの遺体ではないか」と当局の発表を疑問視する報道もある。

「他殺の可能性は低い」とみる当局に対し、「遺体の頭部と胴体が分離していた」として“他殺説”にこだわるメディアもある。DNA鑑定の試料がすり替えられて、兪容疑者が死亡したことにされたとの異説まで出る始末だ。

“悪者探し”“責任者追及”に依然として関心が集中

韓国メディアや世論の疑心は、遺体の特定に40日も要した捜査当局への不信・批判によるもので、事故の再発防止より、“悪者探し”“責任者追及”に依然として関心が集中している。

22日には江原道(カンウォンド)で列車衝突事故が起き、多くの死傷者が出た。運転士は「信号を見誤った」と供述しており、沈没事故同様、安全軽視が原因とされている。

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